ボリンジャーバンド・トレーディング・ガイド

トレード開始
更新日: 2020年03月24日

ボリンジャーバンドとは、金融市場のテクニカル分析に有効なインジケータ・ツールです。 この古典的なテクニカル指標は、資産の移動平均線(SMA)を20として、標準偏差から2倍の位置に表示された線の範囲内に収まる数値で表示されます。

値動きはもちろん、個人特有のトレーディングスタイルに合わせて設定は変更できます。 ただし、これを1980年代に開発したジョン・ボリンジャーにより前もって定義されたパラメータもあります。

ボリンジャーバンド・トレーディング・チュートリアル

上記の図では、値動きの移動平均線はSMA20の中に納まっていることが分かります。 ボリンジャーバンド上部は値が2つの標準偏差が平均よりも上(上向き偏差)となっているに対し、ボリンジャーバンド下部では数値が標準偏差の平均よりも下(下向き偏差)となっています。

ボリンジャーバンド:指標の成り立ち

実質的にはボリンジャーバンドはテクニカル分析の世界において最もポテンシャルが高く、信頼できるトレーディング指数として利用することが可能です。 ボリンジャーバンドはトレンドの強さや市場の上下、複数の市場の状況によりエントリをいつするかを決める際に有効です。 「遅延」が出ると誤解しているトレーダーも多いようですが、ボリンジャーバンドはリアルタイムで価格変更が可能、市場のボラティリティに合わせてトレードのシグナルとして使用することもできます。

ボリンジャーバンド:指標の成り立ち

価格変動率を示す指標として、資産価値の市場価値に合わせたうえ、移動に即して値は変化します。 言い換えれば、市場の変動率が上がるとボリンジャーバンドのスプレッドも拡大することと言えます。 また市場の動きが鈍ると、ボリンジャーバンドは収縮します。

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長期的な価格の上下の度合いとして定義されるため、ボラティリティは概して標準偏差で計測することが可能です。 データセットにおいてよくあるボリンジャーバンドの標準偏差は資産の現状の価格と、以前の期間20点分の資産の平均価格との比較を計測します。

価格の急変逆張り売り/買いサイン

統計上、標準偏差は一定期間(通常約定20回分)の価格変動の平方根を用いて算出されます。 この値そのものも、中間値の示す変動幅の平均を表します。 この標準偏差を二乗、更にSMA20に対して2倍可算(または減算)します。 この手順により、数値はボリンジャーバンドの上限と下限を定義します。

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覚えておくべき点としては、ボリンジャーバンドの上限と下限の95%の範囲内に価格変動が収まる確率があるということです。 これが、特定の資産をトレードする際、ボラティリティの比較リスクを考慮するトレーダーにとってボリンジャーバンドが最適である理由です。 要点としては、ボリンジャーバンドはどの資産に対しても市場活動における極端な値動きを視覚的に表現するものということになります。

注意点:市場のほぼすべての値動きがボリンジャーバンドの上限と下限の範囲内で起こることが期待されるため、この範囲を超過した価格変動は市場において突発的事象と見なされることになります。

その結果、ボリンジャーバンドの上限を突破した価格は買われ過ぎ(売りサイン)とみなされます。 逆に、ボリンジャーバンドの下限を下回った価格は売られ過ぎ(買いサイン)とみなされます。 こうしたシグナルはボリンジャーバンドのエンベロープの上限または下限に近い値で株価が値動きし、長いローソク足を残した際、強いトレンドとなります。 これは相場の逆転の可能性もある追加シグナル(要確認)が出ていることを示します。

ボリンジャーバンド:主な特徴

  • ボリンジャーバンドはミドルバンド(通常SMA20)、アッパーバンド(上向き標準偏差)、ロワーバンド(下向き標準偏差)の3本の線で定義されます。
  • ボリンジャーバンドのエンベロープを逸脱した値動きは、通常持続不可能とみなされます。
  • ボリンジャーバンドの上限を逸脱した値動きは買われ過ぎ市場を意味し、ボリンジャーバンドの上限を下回る値動きは売られ過ぎ市場であることを意味します。
  • ボリンジャーバンドの収縮は価格変動率が低く、拡張は価格変動率が高いことを意味します。
  • また、株価の約95%が上限と下限の範囲内で変動します。

リアルタイムトレーディングの例:ボリンジャーバンド戦略

次に、リアルタイムのトレーディング状況と、毎日のボリンジャーバンドの読みにより導き出されたシグナルを評価していきます。 チャートの左側には、市場モメンタムに強い下向き傾向にあり、値動きがボリンジャーバンドの下限を下回っていることが見て取れます。 この動きは最初の買いサインを示します(95%の範囲内に留まらない価格で取引が開始されたため)。

逆張りの反転が始まったため、次の上向きトレンドが起こりつつある事象は、値動きがSMA20(ボリンジャーバンドのミドルライン)を超える可能性があると判断できます。 これら二つの事象が短期間に発生したことから、上向きトレンドの反転が起こりつつあることにトレーダーが気付くことができたはずと考えられます。

ボリンジャーバンド・トレーディング・チュートリアル

次に、値踏みが日当りボリンジャーバンドの上限に急激に近づいていることに注目します。 値動きは、上限を突破することなく発生していることになります。 これは買われ過ぎが市場に発生していない(95%の結界に範囲で安定している)という意味でカギとなります。

ここから、市場は更に高騰していることが分かります。 最終的にはボラティリティが下がったという事例がボリンジャーバンドの収縮を促し、株価はSMA20のミドルラインを下回りました。 これは買持モメンタムが弱まりつつあるというマイナーなサインとなります。従って、市場の株価がボリンジャーバンドの上限を突破したことを受け、売りサイン(最初の下向きの矢印)がそれに続いたことに不思議はありません。

この段階で、トレーダーは重要な決断を下す必要があります。 ここでトレードを終了すべきなのか。 あるいは回復を見込むべきなのか。答えは、トレーダーのリスクへの取組み方によって違ってきます。 安全性を重視するトレーダーは、この取引で得られた利益の上昇分を踏まえて利益確定すべきだと考えます。

より強気なトレーダーは、ボリンジャーバンドの上限を突破した後20日移動平均線を下回っていないという理由で長期戦を選択します。 実際、株価は上昇を続けたため、上向きトレンドがまだ終わっていないという何よりの証拠となりました。

この後も、株価は再度ボリンジャーバンドの上限を突破するまで上昇を続けました(二つ目の下向きの矢印)。 この二つ目のブレイクで、トレンドが消耗点に達したことが分かります(最終的にSMA20よりも株価が下回った際にこれが明らかになります)。 この段階で買持を利確するサインが出され、買持のあるトレーダーはそれなりの利益を上げることが可能です。

例示された期間では株価がボリンジャーバンドの下限を突破し、SMA20の平均線が逆転したことで二つ目の買いサインが現れていることが分かります。 その場合、トレーダーは買持へ再エントリし、長期的なトレードが確立できるようになります。

リアルタイムトレードの例:ボリンジャーバンド:

ボリンジャーバンドは、トレーダーが市場の自然なボラティリティを利用してトレードするために非常に有益な方法です。 以下に例示したチャートではボリンジャーバンドの下限で株価が急降下していることが分かります。 これにより、株価上昇が期待できるため¥1,490.50で金を買持するという買いサインとなります。

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このトレードの損切りを$1,486.50と設定すれば利益目標の$1,510.20を確保できます。 これにより、どの市場でもリスクリワードをそうすることが好ましい最低3:1の比率で保持できます。

このターゲットに到達すると市場は売りのシグナルを発するようになり、売持を¥1,517.50にて確定することが可能になります。 空売は前回よりも高く¥1,520.50に設定できます。 これ以上の逸脱は、価格がボリンジャーバンドの上限をすでに超過しているため起こる可能性は少ないと考えることができます。 株価が3:1のリスクリワード要件を満たすまで下がった場合、トレーダーは¥1,488.20付近で利益確定して利益を上げることが可能です。

ボリンジャーバンド:上級テクニック

当然ながら、ボリンジャーバンドを独立したトレーディングシステムをみなすべきではありません。 ボリンジャーバンドはアセットの価格変動率に関する重要な情報をトレーダーに提供するために利用可能なものです。

ボリンジャーバンドが収縮すると、突発的な事象が市場に起こりそうであることを意味します。逆に、ボリンジャーバンドの活動が拡張するとトレンド逆転の可能性が高く、最終的には中心値に戻る必要があることを意味します。

上級のトレーダーはボリンジャーバンドを、移動平均収束拡散指標(MACD)や相対力指数(RSI)など、その他の直接関連性のない指標を使うことが多くあります。 これらの二次的指標は、ボリンジャーバンドにより示された買いサインや売りサインを後押しするものとしても有効です。

重要な点

ボリンジャーバンドはトレンド志向や価格変動率、内在するモメンタムなどの主要素により、新規トレーディングを考慮するチャンスを投資家にもたらします。 そのため、ボリンジャーバンドはより大きな利益を上げる可能性のあるトレーディングの機会を創造するためのツールとして設計されていると言えます。 これらの指標はどのアセットクラスにも応用でき、チャートの期間を問わず利用することが可能です(ただしトレンドの読みは概して長期的なチャートに応用されることが多いです)。 それらをすべて加味したうえで、ボリンジャーバンドは新しいトレーディング方法の信頼性を定義するため、投資のツールボックスに入れておくのに非常に有効なものと言えます。

トレンドの強さ:ボリンジャーバンドで何が分かるのか

トレーディングシステムとして、ボリンジャーバンドは株価平均にと、市場の平均株価からの逸脱度に即して機能します。 値動きがこれまでのボリンジャーバンドの上限平均値をに迫る(あるいは超過する)勢いで推移すると、アセットは買われ過ぎになります。 逆に、これまでのボリンジャーバンド平均値の下限に迫る(あるいは超過する)と、アセットは売られ過ぎになります。

まとめ

  • 市場トレンドが強い場合は資産価値はボリンジャーバンドの上下限に近い株価が維持されます。
  • 株価がボリンジャーバンドの上下限を突破、その後の引き戻しがあると、市場にトレンド衰退のモメンタムが現れていることになります。
  • 上下限に近づきながらボリンジャーバンドの上下限に達しない値動きはトレンドの力が持続可能でないことを表します。
  • ボリンジャーバンドの上限を逸脱した値動きは逆張り買いサインを生み、ボリンジャーバンドの上限を下回る値動きは逆張り売りサインを生み出します。