コナーズRSIトレーディング・ガイド

更新日: 14.02.2020

コナーズRSI(CRSI)はラリー・コナーズにより開発された、テクニカル分析に使用される指標です。 この指標は良く知られた相対力指数(RSI)、期間騰落率(短期間の市場価格変動)、騰落率(ROC)の三つの要素を組み合わせたものとなっています。 それぞれの要素は併用することで、短期のトレードで使用できるモメンタムオシレーターツールを作成します。

結果、コナーズRSIは高い成功率を目指して日中の戦略を立てるために活用できる、非常に有益なツールとなっています。 インジケータが0から100の間に数値が入った際にトレードのシグナルが生成されます。 概して、インジケータの数値が5以下の場合アセットの価格が売られ過ぎ(買いサイン)、95以上の時はアセットの価格は買われ過ぎ(売りサイン)とみなされます。

ただし、相場で人気のトレーディング・プラットフォーム上のほとんどで所定のパラメータ以外のユーザー定義による計算も可能となっています。

まず、コナーズRSI(CRSI)と(上に例示)と、1970年代にJ・ウェルズ・ワイルダーが考案した従来のRSI(下に例示)を比較することが分かりやすい例示かと思われます。

一見すると、CRSIにより動きが活発でボラティリティの高いシグナルが出ているように見受けられます。 CRSIの仕組みが市場における短期の価格変動に注目したインプットに依拠しているため、そのように推測できることも確かです。 しかし、CRSIにより発せられたサインは一貫性に欠け、不正確である可能性があります。

CRSIによるトレーディングのシグナルは市場で高い成功率を誇ることが、バックテストの結果により示されていることも真実です。 従来のRSIのリーディングでは指標は30~70と定義されており、相場での活動が30以下の場合を売られ過ぎの状態(買いサイン)、70以上の市場活動を買われ過ぎ(売りサイン)の傾向とみなします。

では、この相対市場タスクにおいてCRSI指標が従来のSRIと比べてより性能がいいのはなぜか見ていきましょう。

CRSI指標の計算方式

コナーズRSIの読みに基づいて表示されている数値の計算に使用される要素には以下の3点があります。

  • 相対力指数= J・ウェルズ・ワイルダーが考案した標準的なRSI。通常、トレーダーは3つの期間でRSI(短期指標リーディング)を活用します。
  • 期間騰落率= アセットの価格がクローズアップしている(前回分のインターバルより高い)か、クローズダウンしている(前回分のインターバルより低い)一連のチャートのインターバル。

正数の数値では終値が上昇傾向にあることに対し、負数では終値が下降傾向にあることを示しています。 アセットの終値が、一連のチャートのインターバルで同額だった場合(変化なし)、期間騰落率は0となります。

この要素の入力を完了するため、コナーズRSIでは期間騰落率の短期RSIリーディングを考慮します。 通常、トレーダーはこれを2期RSI(別の短期指標リーディング)として処理します。

  • 騰落率 = ROCは一定期間を振り返り、現在のインターバル期間の価格パーセンテージの変化よりも低いインターバルの数のパーセンテージで計算する際に活用します。

CRSIの計算式ではこの三要素の平均値を算出します。

CRSI (3, 2, 100) =

[ RSI (3期) + RSI 期間騰落率(2期) + ROC (100) ] / 3

バックテスト結果

コナーズRSIはどのアセットクラス(株式、仮想通貨、FXなど)でも活用できます。ただし、これまでの株式市場のバックテスト結果はインジケータのリーディングの読み方で将来の価格変動の予測が表示されます。

コナーズRSIの値が20以下にまで落ち込んだ時市場平均株価が続く5日以内に、急激な上昇傾向を示すことがうかがえます。 0値まで落ち込んだ株式(CRSI指標のリーディングが0~5)で、次のトレーディングセッション5回分での平均2.15%の価格上昇が見られます。

CRSI指標の領域における天井圏(指標リーディングが80以上の状態)では、価格変動の逆行現象が発生します。 このカテゴリの株式は95圏内において次のトレーディングセッション5回分で平均0.94%の下落が確認できます。

こうした数値がCRSIの守備範囲内全域でどれほど広く頒布しているかは、以下のチャートをご覧ください。

CRSI指標のリーディングが市場の逆行現象を捉えるのに優れたものであることが分かります。 価格評価が比較的極端(5以下または95以上)な領域に達すると、トレーディングシグナルがトリガーされ、相場における短期ポジションの構築に活用できます。

リアルタイムトレーディングの例:コナーズRSI

コナーズRSIは相場でのブル、ベアの両方で活用することが可能です。 最初の例では、ビットコインを¥X,XXX.XXで売る機会であることを示唆しています。 コナーズRSIのテクニカルリーディングでは買われ過ぎシグナルが出ており、価格が下がりそうであることが考えられます。

トレードでは、損切りを高めの¥X,XXX.XXに設定します。 同時に、望ましいリスクリワード比を達成するため利益目標は¥X,XXX.XXである必要があります。

二つ目のチャート例ではコナーズRSIで相当な売られ過ぎリーディングの¥X,XXX.XXでの買いが確認できます。 これにより、望ましいリスクリワード比を保ちながら損切りを¥X,XXX.XX、利益目標を¥X,XXX.XXに設定することが可能です。

コナーズRSIトレーディング戦略

コナーズRSIから発せられる、ベースとなるトレーディングシグナルを理解するため、従来のRSI指標を利用した戦略との対比を例示してみます。 概ね、原則「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」のトレーディング活動が表示されることは変わらないため、ほぼ同じルールが適用となることが確認できます。

ただし、シグナル生成の頻度や、指標が発したリーディングの強さ(勢い)などの面で異なります。主な違いは「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」パラメータそのものにあり、そのレベルは更に拡張されたものとなっています。

すなわち、CRSI指標では従来のRSI指標と比較して、発生するトレーディングシグナルの数は少なくなります。 数は少ないながら、どちらも予測の正確性が高いことが期待されます。

上記チャートにはコナーズRSIにより生成された売りサインの一連が表示されています。 それぞれ独立した3回の機会において、アセットの価値はCRSIのリーディングをレベル95以上にまで上がっています。 これはトレーダーが楽観的になり過ぎており、相場が下落トレンドに転向する可能性が高いことを示唆しています。

それぞれの事象において、アセットはスイング高値を記録、CRSIの予測したとおり株価の下落が始まります。 一つ目と三つ目の例で下落のフォロースルーが著しくなっていることも確認できます。 二つ目の例では、フォロースルーはそれほどでもありません。

結果、トレーダーがCRSI指標の戦略を活用して損切りを移動する際に比較的意欲的になっていることがうかがえます。 読みが短期であることを考慮すると、これは不思議なことではありません。 一般ルールとして、トレーダーは損切りのパラメータを比較的タイトに(価格チャートに現れているサポート/抵抗レベルにより30~60pip程度)設定にしたポジションにしておく必要があります。 その後トレーダーは最低30pipにポジションが回復次第、損切りラインを「損益なし」ポイントまで移動できます。

フォロースルーが延長された場合(トレーディング例1と3のようなベア傾向のCRSI)、そのポジションで大きな利益が望めます。 逆に、価格のフォロースルーが限定されたトレーディング例(例2のケース)では、そのポジションで損益なしで完了する可能性が高くなります。 すなわち、CRSIが損失の可能性の低い売りサインを出すことがうかがえるものと言えます。

反面、下限レベルよりも下に推移した旨CRSIのインジケータが買いのシグナルを出していることも分かります。 CRSIのリーディングが5以下のため、投資家はアセットの将来や相場が上昇傾向に反転することについて楽観的になることができ亡くなっていることが考えられます。

ここでは、株価がCRSIの予測したとおり(上向き)に推移していることが見て取れます。 トレーダーは損切りラインを損益分岐点に移動させ、CRSIが次のシグナルを送ってくるまでトレードを続けることが可能でした。 最終的には、これはCRSIの上限パラメータを突破する(レベル95以上)として強制的な再評価に結びつきます。 これによりトレーダーは買われ過ぎ状況の警告を受け、今が売りポジションをクローズする時期である(相場が逆転の準備に入っている)ことを示唆しています。 この戦略を活用して、トレーダーは下落をほとんど経験することなく、大幅な利益を獲得する可能性を生み出します。

まとめ

  • コナーズRSI(CRSI)は、3つの独立したインジケータの平均を活用したモメンタムオシレーターツールです。
  • 相対力指数(RSI)、期間騰落率(短期間の市場価値)、騰落率(ROC)の三つの要素の平均を取ったリーディングによる構成となっています。
  • リーディングが95以上の市場活動を買われ過ぎ(売りサイン)、5以下の場合を売られ過ぎの状態(買いサイン)とみなします。
  • トレール注文を活用したトレーディング戦略はトレーダーのリスクを低減し、トレードごとのリワード(利益率)の可能性を最大化します。
  • バックテストの結果は、J・ウェルズ・ワイルダーにより開発された従来のRSI指標を活用した戦略に比べ、CRSIの複合指標のほうがより性能が優れていることを物語っています。
  • 概して、コナーズRSIはリスクリワード比を考慮した日中の戦略を立てる際や、利益率の向上が期待できる点で有益なツールと言えます。