スイングトレードガイド

トレード開始
更新日: 2020年04月08日

スイングトレードは、数日間から数週間程度の期間で株式やFX、仮想通貨(その他の金融商品)での利益を獲得することを目的とする投資アプローチです。

スイングトレード・チュートリアル

多くの場合、スイングトレーダーはチャートにおけるテクニカル分析のパターンの他に、市場動向を評価する手段としてファンダメンタル分析も活用します。しかしながら、スイングトレーダーはテクニカル分析による戦略で投資決断をする傾向にありますが、このような戦略で発掘した新たなトレード機会は多くの場合、まだ発展段階にあります。

スイングトレーディングポジションスタンス

スイングトレードはポジション(売りまたは買い)を一つの取引セッションよりも長く保有するトレード手法なのですが、数週間以上に及ぶことは稀です。もちろんこれは一般的な時間枠であり、長期間の保有(数か月など)を必要とするスイングトレードもあります。いずれにせよ、どのポジションも保有期間は相場の動き次第で決められます。したがって、スイングトレード手法は時間枠よりもトレーダーのアプローチや戦略に左右されると言えます。

何にも増してスイングトレード戦略のゴールは、相場の次の値動きから多くの利益を上げることに尽きます。 スイングトレーダーの中にはボラティリティの高さで資産の特性を決める人もいれば、安定していて動きのゆっくりした原資産を好む人もいます。 どちらの場合でも、スイングトレードの手法においては資産が次に迎える大きな価格変動の方向性やどのポジションでエントリーするか、ストップロスによるリスク許容度パラメータの確立、次の価格変動における大半を利益確定するなどの作業が必要となります。 繰り返し成功するスイングトレーダーはこの手法を守り、次の機会を見つけ、新しいトレードを行えるよう手仕舞いも適切な時期に行います。

スイングトレードにおけるリスクリワード

成功しているスイングトレーダーの大半は、ポジションごとの明白なリスクリワードのフレームワークを基に相場を評価します。 原資産の価格チャートの履歴を分析することにより、これらのトレーダーは、いつエントリーするか、いつストップロスをかけるか、そして利益獲得のための出口戦略をどう立てるかなどを決めています。

例えば、資産が買いポジションで3対1の確率で利益を上げる可能性がある時、ここでのリスクリワード比は3:1となり、スイングトレードの戦略としては基本的な要件として捉えられています。 トレードにより3:1以下のリスクリワード比というシナリオでは、そのトレードはパスして相場の別の機会をうかがうことが好ましいと言えます。

スイングトレードの時間枠の管理

スイングトレーディングではポジション保有が比較的短期間である性質上、スイングトレーダーがほとんどの決断をテクニカル分析に基づいて判断する傾向にあることに不思議ではありません。とは言え、戦略にファンダメンタル分析を追加しないという手はありません。

例えば、価格チャートでスイングトレーダーがブル傾向のセットアップに気付いた場合、その原資産の価格成長が確かなものであるかどうかの確認のため、それにまつわるファンダメンタル分析を確認することは妙案と言えます。 ただし、たとえ最高のファンダメンタル分析をもってしても、それぞれのトレードでエントリーポイントとエグジットポイントを確立することは必須です。 テクニカル分析はプロセスのこの部分に最適です。また、資産のバランスチャート分析では、複数の時間枠の評価が必要です。

例えば、短期スイングトレーダーは1時間足を監視して相場の優勢な傾向を読み取ります。 持続しそうな傾向が確実であるとなった時、スイングトレーダーは反落(上昇傾向の場合)または綾戻し(下落傾向の場合)を探して新規トレードの適切なエントリーポイントとします。

スイングトレード・チュートリアル

優勢な傾向が確立されたら、スイングトレーダーは短期的な時間枠(15分足のチャートなど)を見て、優勢な傾向内の新たな反落の機会を探ります。

スイングトレードの強味

  • スイングトレードは、日中のトレードと比較して時間やアクティブな管理をあまり必要としません。
  • スイングトレーダーは、相場の短期的な傾向の大部分と捉えることができ、利益ポテンシャルを最大化することが可能です。
  • スイングトレーダーは、エントリーポイントやエグジットポイントを見つける作業を簡略化するテクニカル分析の実行に集中してトレードできます。

スイングトレードの弱点

  • スイングトレードのポジションは翌日や週明けまでの持越しの際にリスクが高くなります。
  • 予期せぬ相場の反転は損失をもたらす可能性があります。
  • スイングトレードは短期的な相場の値動きを優先するため、長期的な株価動向におけるチャンスを逃してしまうこともあり得ます。

スイングトレード戦略

相場への取組みとして「スイングトレード」という用語のカバーする領域は広範に渡るため、適用する戦略にも様々な種類があります。 スイングトレードを成功に導くには、以下のような戦略があります。

  • ローソク足パターン
  • フィボナッチ・リトレースメント
  • 支持線・抵抗線
  • 指標とオシレーター

以下の戦略の例では、相場で有利な機会を見極めるために如何にスイングトレーダーが複数の戦略を活用するのかを見ていきます。

最初のスイングトレードの事例では、基本的なローソク足反転シグナルを見てみることにします。 次に、新規トレードの機会を提案する支持的テクニカル分析の特徴が相場に現れているかに着目します。

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上のチャートに、ベア傾向反転が見られるため、上昇傾向の価格変動がもうすぐ終わる可能性があることが分かります。 俗にトウバと呼ばれるこのローソク足パターンは、新規のスイングトレードの機会を示すシグナルとして非常に強力なものです。

ですが、特定の市場結果(この場合にはベア傾向反転)において証拠をさらに示す指示シグナルを確認できる時には、シグナルは一層強力なものとなります。

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同じチャートをもう少し深く読んでみると、これまでの優勢な価格変動はベア傾向であることが分かります。すなわち、この資産はネガティブな価格モメンタムを示す下落傾向に既に入っていることになります。同時に、チャートの履歴に対してストキャスティクスRSI指数をオーバーレイすると、この資産における直近の価格変動の別の見解を与えてくれます。これが完了すると、元のチャート履歴でトウバと共に買われ過ぎのベア傾向ダイバージェンスが発生したことが確認できます。

これだけでも、設定した時間枠でスイングトレードを売りポジションにするに十分な証拠となります。 このポジションのストップロスは、ベア傾向のローソク足の天井よりも上に設定できます。

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次のトレード例ではブル傾向のスイングトレードのシナリオを見ていきます。 この例では陽線ローソク足パターンがこれまでの価格支持領域に出ています。 この2つのポジティブな要因を組み合わせれば、示されている支持レベルの下に設定したストップロスで十分に買いポジションを始めることができます。(利益目標はこのポジションでリスク許容度の最低3倍に設定)。

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次に、フィボナッチ・リトレースメントがスイングトレード戦略での役割について見ていくことにします。 このビットコインのチャートでは、これまでの下落傾向から50%の綾戻しがあり、同時に主要な上値抵抗線に達したことが見て取れます。 この、これまでの抵抗レベルとフィボナッチ価格帯の同時発生でビットコインの売りスイングトレードの開始が可能になります(ストップロスは抵抗線よりも上に設定)。

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次の例では資産に陰線パターンが現れている事例を見ていきます。 これが発生したことにより相対力指数(RSI)が買われ過ぎ領域に入り下落が始まったことが分かります。 拡張指標読み取りとローソク足反転パターンの組み合わせにより、陰線パターンの上にストップロスを設定して売りスイングトレードに入ることが可能となりました。

スイングトレード対デイトレード

デイトレードとスイングトレードには大きな違いがあります。 スイングトレードでは翌日までポジションを持ち越すことに対し、デイトレードではその日の市場が終わる前に取引を終えます。

ポジションを一晩保有するということは、スイングトレーダーはマルチセッションのトレードにおける予測不可能性に晒されることになります。 このような理由により、デイトレーダーと比較すると、スイングトレーダーは小さめのポジション(かつ、低減されたレバレッジ)でよくトレードを行います。 翌日までポジションを保有するということは、すべてのトレードで保護的ストップロスを設定する必要があるということでもあります。

まとめ

  • 予想される価格変動から最大限の利益を上げるため、スイングトレードは数日から数週間続きます。
  • スイングトレードは市場動向の中で短期の価格反転などを突き止めるため、様々なテクニカル分析戦略を活用します。
  • トレーディングのスタンスは、複数のテクニカル指標が明確な方向性のある取引結果を提案する際に(ブル傾向でもベア傾向でも)強化されます。
  • スイングトレーダーは最大レベルの利益を確保することを目指すため、リスクリワード比を最低3:1に設定する必要があります。
  • スイングトレードは翌日まで持ち越されるので、ポジションサイズを小さめにすること、レバレッジを減らすこと、そして、保護的ストップロスは常に欠かせません。