TDライン・ブレイクアウト戦略

トレード開始
更新日: 2020年03月24日

TDトレンドライン戦略は1994年に刊行された「テクニカル分析の新しい科学」というトーマス・デマーク氏の著書の中で初めて紹介されました。この記事は、TDライン・ブレイクアウトの使い方やリスク管理によるトレード戦略のステップバイステップガイドとなります。

デマーク氏は需給が株価を司ると仮定しています。需要が供給を上回ると株価は上がり、供給が需要を上回ると株価は下がるというものです

このような場合ピボットポイントを決定するのが困難である状況はデマーク氏のブレイクアウトとブレイクダウンという客観的な方法により克服されました。デマークは、需要または供給が増加しているかどうかを見極めるためのブレイクアウトを作成するために活用できる客観的なトレードラインを発明しました。トレンドラインの正当な構築が、TDトレンドラインの基本です。

トレンドラインとは何か。

トレンドラインとは特定の道程のことを意味します。高低グループをそれぞれつないで、その坂の角度で次の支持線・抵抗線を確定します。トレンドラインは価格変動のスピードと、需要と供給を視覚的に表示します。

需要と供給

どの取引にも、買い手と売り手が存在します。買い手と売り手の数が増えると価格は均衡します。この均衡がトレンドラインの近くで発生するとトレーダーはそれを支持線または抵抗線と呼びます。

TDラインはどのように生成されるのか

トーマス・デマークは需要と供給に基づいた客観的なトレンドラインを構築しようともがいていました。TD需要ポイントの前後で、複数の安値圏の高値に囲まれた安値に強い支持線が出るとデマークは結論付けました。

TDライン・ブレイクアウト戦略

デマークは、デマークピボットポイントの強さが客観的に定義できるものと結論します。また、両側を安値圏の高値に囲まれた底値のTDピボットポイントは、両側の一つの底値近くの高値よりもさらに強いとされます。3点の安値圏にある高値が両側にある場合、底値はさらに強く、TDピボットポイントを生成するために使う最強のTDピボットポイントと位置付けてられます。

TDトレンドラインの生成

TDライン・ブレイクアウト戦略

TDトレンドラインブレイクダウンを作成するには1つ、2つ、あるいは3つの安値圏高値に囲まれた直近のTDピボット底値と3つの安値圏高値に囲まれた次のTDピボット底値を接続する必要があります。デマークは、TDトレンドラインを作成する際、同じ回数の前回底値と次回底値を使用すべきと説いています。例えば、TDピボットを2点の安値圏高値で活用する場合、どちらのTDピボットも近隣の安値圏高値2点が必要と言うことです。また、一つ目のTDピボット底値は、上り坂のトレンドラインを生成するため次に来るTDピボット底値よりも低いものであることになります。TDブレイクダウンに導かれるTDトレンドラインは水平か上り坂で、下り坂ということはありえません。

TDトレンドラインブレイクアウトを作成するには1つ、2つ、あるいは3つの高値圏底値に囲まれた直近のTDピボット高値と3つの高値圏底値に囲まれた次のTDピボット高値を接続する必要があります。デマークは、TDトレンドラインを作成する際、同じ回数の前回底値と次回底値を使用すべきと説いています。また、一つ目のTDピボット高値は、上り坂のトレンドラインを生成するため次に来るTDピボット高値よりも高いものであることになります。TDブレイクダウンに導かれるTDトレンドラインは水平か下り坂で、上り坂ということはありえません。

TDトレンドラインブレイクアウトもしくはブレイクダウンの設定

TDトレンドラインブレイクアウトもしくはブレイクダウンは需要と供給を基に設定します。デマーク氏はまた原資産の価格が支持線・抵抗線をスライスしているかどうかの判断に最も重要な箇所を前もって定義しています。TDピボット底値を前回分のTDピボット底値と接続することで、TDトレンドラインを生成できます。トレンドラインの坂が途切れている場合、ブレイクダウンが発生します。トレンドラインの坂は将来のTDトレンドラインをTD底値と別のTD底値と接続することにより得られた坂に拡張することで得られます。逆もしかりでTDレジスタンストレンドラインによりブレイクアウトが発生します。

ブレイクアウトした原資産がTDトレンドラインの上下にあるという状況は、該当期間で上(抵抗線)あるいは下(支持線)にクロスした期間が完了した時に発生します。終値はそれがブレイクアウトであれブレイクダウンであれ、トレードの終わりにこれで良しと思った価格で相場を出るという意味で、鍵となります。デマークは日足、週足、月足などでブレイクアウトやブレイクダウンを定義するために使われますが、TDの方法論は日中の価格変動の割り出しにも使用されます。

ブレイクアウトかブレイクダウンでのクローズを確定するため、日中の価格変動を確定するためのセットアップもあります。トレードしている原資産が、上昇ブレイクアウトに先んじて下落してクローズとなった場合、日中ブレイクアウトがそのトリガーとしての役割を果たすに十分です。もし前日分がTDブレイクダウンでクローズした場合、日中ブレイクダウンがトリガーとして考慮されることになります。

デマークはまた完了時にトリガーされたシグナルの後にポジションをエントリーすべきレベルについても説明しています。価格がブレイクアウトした場合、完了時にできるだけ近いタイミングで原資産の購入を行うべきであり、翌日または後日にTDトレンドラインに価格が戻るまで待つことも考慮すべきです。ブレイクダウンでも同じテクニックを使えます。

TDブレイクアウトやブレイクダウンはTDラインで反転してクローズとなった場合、無効となります。

TDラインの予測

TDライン・ブレイクアウト戦略

デマークはリスク管理のフレームワークとして使用できる価格予想のガイドを提供します。このガイドでは\1ごとに\1分のリスクを負う心構えができているものと仮定して話を進めます。デマーク氏は左右対称の概念を提示しています。安値圏の底値(または高値圏の高値)がTDトレンドラインの下(または上)であり、トレンドラインのブレイクアウトポイントと、トレンドの下(または上)にある底値(または高値)を価格予想ラインとしています。

1994年の初版刊行以来、他の予測ガイドも発行されています。そのようなガイドの一つが、特定のパーセンテージを活用するものです。たとえば、2%のリスクを負う場合、TDブレイクアウトもしくはブレイクダウンから予測されるリワードも2%とするというものです。TD戦略を使うと負けるよりも勝つ可能性が高くなるというのがここでのポイントとなります。

TDライン戦略の活用

TDライン・ブレイクアウト戦略

上のチャートにはTD買いサインと売りサインが出ています。3つのシグナルを活用する前に特定のリスク基準をバックテストする必要があります。特定のリスク基準による客観的なTDシグナルを生成できるシステムによるTDシグナルの自動化を目指すこともできます。利益目標2%ごとのリスクを2%として、TDシグナルの結果は以下のとおりとなります。

TDライン・ブレイクアウト戦略

TDブレイクアウトを確認してトレードのセッションを終了する際、2%を得るために2%のリスクを負うと71%の確率で勝てます(5回勝って2回負け)。多くの場合、TDシグナルはトレンドが成熟してからのほうがより効果的に表示されます。すなわち、ストップがきつい短期のトレードは成功しにくいと言えます。また、TDトレンドラインブレイクアウトはデイトレード向きです。

まとめ

  • TDピボットポイントは需要と供給の判別に有用なため、トレンドラインの線画に最適です。
  • TDピボットポイントは1・2・3安値圏高値よりも高値または1・2・3高値圏底値よりも安値に囲まれた状態で作成します。
  • TDトレンドラインはTDピボット高値と、その次の更に高値のTDピボット高値を結合、またはTDピボット安値はその次に更に安値のTDピボット安値を結合します。
  • TDブレイクアウトは原資産の価格がTDトレンドラインで下り坂になった際に発生します。TDブレイクダウンは原資産の価格がTDトレンドラインで上り坂になった際に発生します。
  • TD上昇ブレイクアウトで原資産を購入するか、次のトレンドラインで価格の綾戻しがあるまで待ちます。
  • TD価格予想か特定のパーセンテージで利益予想を立てることが可能です。
  • TD予測を立てる場合は、それぞれのトレードに差が出るといリスクも伴います。
  • リスクはリワードで吸収できる範囲にとどめる必要があります。\1ごとに\1分のリスクを負うことが思慮深いリスク管理戦略です。